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自由と人間の境界:突き通した嘘が本物になってるのさ。 [本編]

此方は浅海由梨奈さんのみ、お持ち帰り・転載可能です。


閑話休題
顔の無い面

登場キャラ:バルベルねーさん 真実の子

セックスしましたがなにか?

卒倒度:★★★☆☆
精神有害度:★★★☆☆
(由梨奈さんちの淫魔パラレルです)
(色々と設定が違います)
(超短い、SSS)
(二人とも全裸)
(一部卒倒した描写があります)

【設定の差異】
☆御一家全員異端審問官
☆&人間



面が見える、自分自身がそう言っているのだから、絶対に間違ったことはないのだろう。
なにせ、此処は自分と相手、この二つで完結しているのだから。



顔の無い面



「んん……おなかいっぱーいvV」

どれだけ周りを見ても窓の無い部屋、自分の物か相手の物なのか、それも忘れたような汗の感触が全身に膜のようになって、奇妙な保温感を感じる。

自分の隣、仰向けにじっと動かない相手は、あれだけ不気味に感じた相手だったというのに、肌を重ねた今は、得体の知れなさは薄れ、彼もまた汗をかく何かであることが他でもない、自分自身の感覚一筋一筋に沁み込んだ。
ベッドに散ばる白と黒の髪は、別に有毒物質で出来ている訳では無い。触れば肌が腐るなんて事は無い。濡れ羽のような感触は、今まであまり触ったことの無い物だったが。
額にぽっかりと明いた目を舐めてみた、指で押さえつけ、形をなぞった時と同じようにびくびくと震えたそれは、指では感じられない熱と、少しの塩味がした。
そして、此処に自分が来る理由になった三人と同じ、彼もまた女と男、両方の面を持った体をしていて。根元まで指を深く潜り込ませてみると、普通の女の体よりもそこは狭いことが解る。

「どうしたの? 動かなくなっちゃってv
もしかして、気持ちよすぎて動けないの?v」

自分の興味赴くがままに行為を楽しんだ淫魔は、隣で静かに天井を仰いでいる相手の頬を指で触る。ぷに、と音のしそうな少々乱暴な触り方をしているというのに、それはやっぱり目線を天井から動かさない。
淫魔の方も返事が返ってくるなどと、最初から別に期待はしていない。相手が声を出せるのであれば、先程の行為の最中に嫌というほど聞けただろう。
最中も彼は何も喋らなかった、声一つ上げる事も無い。彼とのセックスは相手が若干受身ではあるが、受身の側として積極的に奉仕する物で、淫魔は自分が恰も自分が男になった気分を味わった。
胎の中心に血が集まる感覚。それを感じた直ぐ後、上になっていた自分の体は、逆さにひっくり返されてしまったのだが、最後まで受身では終わらない、それもまた楽しいものである。

兎に角、今となってはこの無表情も可愛く思えてくる。この鉄面の下には、人間の匂いする柔らかい部分があって、それは自分自身にも向けられる物であることが解ったのだから。
動かなくなっていたそれは、頬を指で押されている事に今やっと気が付いたのか、もう片方空いている方の頬を自分で押し始めた。行動は不可解だが、本人なりの何かあっての行動で、別に嫌がっている訳では無いらしい。
淫魔は余韻に浸る体をそれの上に乗り出すと、そのもう片方の頬も押して、顔を好き勝手に弄ぶ。

「上がり目ー、下がり目ー、猫の目ー♪」

ぐにぐにと顔を好き勝手にして遊ぶと、無表情の顔を怒り顔や、泣き顔に見えるような形に出来る。淫魔は笑い転げる程面白い訳では無いが、自分の狼藉が全て許される、その状況の愉快さに少し笑った。
すると相手の腕が伸びてきて、淫魔の眉と眉の間に指を割り入れると、その間を抓む。傍目からそれを見ると、眉を頼りなさげに寄せた、弱々しく困ったような形になっている。
淫魔には、目の前の鉄仮面が心なしか笑っているようにも感じられて、ほんの少しの悪戯心が芽生えると、満足したのか指を放したそれに、早速悪戯を仕掛けるのだ。

「あ、どーしよう! 元に戻らなくなっちゃった!」

指を放される前、相手の指で皺になっていた部分を歪める。指を放したというのに、困った顔のままになっている淫魔に、それは変わらず無表情だったが、ほんの一瞬目が見開かれたのを淫魔は気がつく。
相手の白い指が淫魔の眉根に添ったかと思うと、白い指が固まってしまった物を解きほぐすように、何度も何度もそこを往復して、本人的に見れば歪んで固めてしまった部分を解こうと、指を使った。
ぐりぐり、相手はおそらくその無表情の下で、本気で困っているのだろう。行為に慣れている淫魔でさえ、その指が生み出す快楽に思わず翻弄されてしまいかける、そんな指を必至に使って眉間の皺を解こうとする。
まさか本当に騙されてくれるなどとは、全く思っていなかった分、今度は本当に笑いが溢れしまう。その笑い出した姿を見て、今度は何が起こったか解らないらしいそれは、また困ったように動かなくなった。

一頻り笑った後になって、胎から零れ出て、足を這い伝う精液に気が付くと、淫魔はやっと後始末をすることにした。あまりぼんやりとしすぎても、後が大変なことになりかねない。
出来る事ならシャワーの一つでも浴びたいものだが、今自分が何処にいるか、現在位置をやっと確認したての自分に、今の所そんな余裕は無い。汗ばむ体は気になりはするが、ティッシュか何かで我慢するしかないだろう。
この部屋の主が誰だかは解らないが、現在の部屋の状態を見たなら、それはさぞや嘆くだろう。何せ、ベッドには何者かの体液が染み付き、所々固まっているような、そんな状態なのだから。だが、それを気にしてくれるような者は、今この場に一人たりとも居ない。
それにしても、ティッシュで一時我慢しなければいけないことは納得したが、この物に溢れた部屋でティッシュが何処にあるのか、皆目検討も付かない。不思議そうな顔ならぬ、不思議そうな無表情をしたそれではないが、淫魔は本気で悩んだ後、とりあえず虱潰しにすることにした。流石に無いという事は無いだろう。

淫魔は、膝立ちになってベッドから下りようとする。

「きゃ」

一番最初の時と同じ様、気配も無く素早く起き上がっていたらしいそれは、背を向けている淫魔の足の間に自分の顔を入れると、行為の最中自分自身を収めていた部分に口を付ける。
いきなりの行動に驚いた淫魔だったが、それよりも驚いたのは、口を付けられた後、割り開くようにして柔らかい物を入れられて、胎の中に溜まった精液を吸い始めたことだ。
胎の中の凝った液体を躊躇い無く飲み干す、自分自身の精液と、淫魔の愛液の混ざり合ったそれを喉を鳴らして飲む人間など、淫魔は今まで見た事が無い。
熱く熱の篭った息が、情事の余韻抜けきらない部分に掛かり、奥へと穴をこじ開けるための舌が、次へと繋がる動きに変わるのではないかと期待して、脊柱にひりひりと快感が響く。
自分の中から出る液体を吸い出される、それを一滴残さず飲み干される、その感覚は淫魔の今まで及び知らない物であって、どこか本能の底にこびりついた残り香があり、それは淫魔の本能を揺さぶる物であることは、それを知らない筈の淫魔であっても身の震えを持って理解した。
白い手が伸びてきたかと思うと、その手は淫魔の下腹の辺りをこそぐように動いて、じゅぷ、と行儀の悪い音を立てながら一滴も逃すまいと全てを飲み干す。

息が音を立てて、舌がずるりと抜かれる時には、足の間からどろどろと零れる物は無くなっている。

「……アンタ……それ、誰にでもやってるの?」

淫魔は、顔を上げて同じ膝立ちの体勢になった相手を振り返って見ると、無表情を貼り付けた鉄仮面は、先程まで体液を味わっていた赤い舌で舌なめずりをした。

もう淫魔には、それが無表情ではない事が解っていた。
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